直観と妄想を区別できる

作家や画家と同じく占い師も「インスピレーションで占っている」ということを知っていますか?

作家や画家は、インスピレーションを働かせ、思いつくまま想像力を羽ばたかせて、作品を作ります。ということは、占い師も、占い結果を「作っている」のでしょうか?

たとえば占っていて、心の中に『あの人の本心』が浮かんだとします。神から教えられでもしたかのように突然思いついたわけですね。でもそれって、本当に真実なのでしょうか? もしかして占い師自身の思いつきや、想像や、妄想ではないのでしょうか?

芸術家に「まるで自分か書いているんじゃないみたいに、筆が勝手に動いた」と思う瞬間があるように、占い師にも、「自分が話しているんじゃないみたいに口が勝手に動く」ことがあります。神がかり状態になって占うイタコは、それですね。

でもタロットや占星術占い師は、ちゃんと普通の意識をたもって、占いをします。

自分で思いついた想像や妄想と、直観として外からやってきた考えを、混同するはずがないと思うでしょうか?

実は、妄想と直観をはっきりと区別するのはとても難しいのです。

作家や画家にとって、自分の作品のどこからが、「何か大いなるものに導かれて」、どこからが「自分で作ったのか」はっきりと区別することは難しいのと同じく、占い師が感じる「霊感」のどこまでが自分で思いついたもので、どこからが直観なのか、占い師自身が判断することは難しいのです。

このことを初めて知った方は、怒りがわいてくると思います。

「占い師の想像や妄想を聞かされてたのか!」と。

ご安心ください。

そうならない仕組みがあります。

占いには古い古い歴史があります。はるか昔、数千年の歴史を持つ占いもあります。たくさんの占い師によって伝えられ、研究され、より深められていくなかで、できるだけ「占い師の思いつきや想像」が入らないで、直観が最大限に発揮されるように、形が整えられてきたのです。

たとえばタロット占いは、カードというアイテムを使い、カードの象徴というフィルターを通すことで、占い師が持つ直観のパフォーマンスを最大にするのと同時に、私的な妄想をカットするようにできているのです。

占星術や四柱推命などのシステマティックに理論づけられた占いは、さらに占い師の個人的な想像力に左右されにくくなっています。複雑な理論をマスター‘するのには時間も手間もかかるので、本当に占いを極めようという強い意志と意欲を持っていない人は、脱落していくことになります。結果的に、本物の占い師が残るわけです。

長い期間支持されてきた占いには、それだけの理由があるのです。

ただのタロットや占星術は道具を使うから簡単。一番難しくて、一番当たる本物の占いは、何にも道具を使わない「霊感占い」、と思っていた人もいるでしょう。

今すぐ考え直しましょう。

中には、何の道具も使わず直観だけで当てる、すごい占い師がどこかにいるのかもしれません。残念ながら、わたしは会ったことがありません。(巫女、神主、預言者などの宗教家は、占い師ではありません)

オーソドックスで歴史ある占術、簡単にマスターできない占術を使う占い師ほど、本物である可能性が高いのです。

本物の占い師は、システマティックな占星術や四柱推命のような複雑な占術を使って占っても、絶妙な直観で、本当の結果を導き出します。

本物の占い師には、大げさなパフォーマンスは必要ないのです。

そもそも、霊感、直観は目で見て確かめることもできないし、「あるかないか」で言えるようなものではないのです。